【2月11日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、アーセナル(Arsenal)のアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督が、今季終了を持って辞任するのではないかと、同クラブのレジェンドであるイアン・ライト(Ian Wright)氏が語った。

 ベンゲル監督は今夏で契約切れとなるが、新契約には至っていない。また、チームもタイトル獲得に向けて追い上げをみせることができず、サポーターの怒りは大きくなっている。

 アーセナルは4日の首位チェルシー(Chelsea)との試合に1-3で敗れ、ロンドン(London)のライバルを勝ち点12差で追い掛けている。

 ベンゲル監督がリーグ戦を制覇したのは13年前となっており、一部のサポーターはやめ時だと強く考えている。

 9日にベンゲル監督と夕食をともにしたライト氏は、21年の北ロンドンでの生活に終わりが見えているかもしれないと明かした。

 1996年から98年までベンゲル監督の下でプレーした同氏は英BBCのラジオで、「昨晩はボス(ベンゲル監督)と一緒だった。何から何まで正直になれば、私の受けた印象はそういうことだ」と語った。

「数時間ともにして、私に『シーズンの終わりに去るんだ』と言ったわけじゃないが、そういう感じを受けた。彼を見ているとね。そんなこと今まで聞いたことなかったが、終わりが近づいていると口にした」

「疲れているようだった。腹を誰かに殴られたばかりのように、息切れしていた。『シーズンの終わりに辞めると思うか?』と聞かれれば、『そうすると思う』と判断するね」

 ベンゲル監督は1996年にアーセナルの指揮官に就任すると、これまでに3度のリーグ優勝と6度のFAカップ(FA Cup)制覇を遂げている。

 しかし現在はリーグ戦4位となっており、11日のハル・シティ(Hull City)戦を控えるチームは2連敗を喫している。(c)AFP