【2月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、ホワイトハウス(White House)で会談した安倍晋三(Shinzo Abe)首相に対し、中国が領有権を主張している尖閣諸島(Senkaku Islands、中国名:釣魚島、Diaoyu Islands)が日米安全保障条約の適用範囲に含まれると言明した。

 過去に日米安保条約への疑念を繰り返し表明していたトランプ大統領だが、安倍首相と共に署名した共同声明では、米国が日本の安全保障に関与していく方針を再確認した。

 両首脳は「同諸島に対する日本の施政権を弱体化させるいかなる一方的な行動にも反対する」と宣言。この声明が中国の反発を招くことは必至だ。

 先日来日したジェームズ・マティス(James Mattis)米国防長官は、同諸島をめぐり日中間で軍事衝突が起きた場合は日本を支援すると約束しており、中国は米国がアジア地域の安定を脅かしていると警告していた。(c)AFP