【2月10日 AFP】絶滅危惧種のジャワヒョウ(Javan Leopard)が死滅したとみられていたインドネシアの国立公園で、4頭の生息が確認された。環境省が9日、明らかにした。

 4頭は、ジャワ(Java)島のCikepuh野生動物保護区で、糞(ふん)と足跡が見つかったとの報告を受け設置された数台の隠しカメラで撮影された。2016年7月と8月の28日間の監視で、黄色に黒い斑点のあるヒョウ3頭と真っ黒のヒョウ1頭が撮影された。

 環境省によると、見つかった足跡や木に残された爪痕などから推測すると、さらに8頭が同保護区に生息しているとみられるという。

 ジャワヒョウはこれまで、自然生息地の森林地帯が不法伐採の横行で荒廃したために、Cikepuhでは2000年代初頭に死に絶えたと考えられていた。米自然保護団体コンサベーション・インターナショナル(Conservation International)の2015年の推計によると、野生のジャワヒョウの生息数はわずか500頭程度で、大半がジャワ島西部の森林内に生息しているという。(c)AFP