「バービー」になりたい…女性器の整形急増、専門家から警鐘も
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【2月10日 AFP】女性器を理想の形にしたいと、美容整形手術を受ける女性が急増している。これには形成外科医らも驚いており、その倫理と効果をめぐって医療専門家らの間で意見が分かれている。
国際美容外科学会(ISAPS)のまとめによると、2015年に「ラビアプラスティー」と呼ばれるこの陰唇形成手術を受けた女性の数は世界中で9万5000人以上に上ったという。
ラビアプラスティーは大半の場合、膣口の脇にある小陰唇の縮小手術を意味する。
2015年に行われた美容整形手術の症例数を多い順に並べると、ラビアプラスティーは19位だった。ちなみに22位は「膣の若返り」(主に膣管の狭小化)で、5万件余り行われた。
米国美容形成外科学会(ASAPS)によると、米国では同年に9000件近く実施されており、前年比で16%増だったという。それ以前は統計さえなく、ここ数年で爆発的に増えている様子がうかがえる。
ASAPSの理事を務める、米ニューヨーク(New York)の形成外科医ノーラン・カープ(Nolan Karp)氏はAFPに対し、「女性はいっそう生殖器の見た目を気にするようになってきている」と語った。
なぜか? インターネットのせいだ。
「インターネット以前、女性は一生のうち何人の女性の裸を見ていただろうか?」とカープ氏。今日の人々は、「何がかわいらしくて、何が普通で、どれが見栄えが良くて、どれが見栄えが悪いかを認識している」と指摘した。
しかし男性や女性が目にしているものの大半は、世に存在する女性器の形や大きさを全て反映しているわけでは決してない。