【2月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、2024年の夏季五輪の開催地に立候補しているロサンゼルス(Los Angeles)を支援しているとしながらも、物議を醸している入国禁止令が招致活動の妨げになるかは分からないという見解を示した。

 トランプ大統領は、ラジオ局ウエストウッド・ワン・スポーツ(Westwood One Sports)に対し、ロサンゼルスの招致活動について支援要請を受けており、国際オリンピック委員会(IOC)との話し合いは順調であるとコメントした。

「米国オリンピック委員会(USOC)のメンバーから宣伝活動の依頼を受け、それを行っている。彼らの手助けになっていると思う。さて、どうなるかな。しかし、ロサンゼルスが選ばれて、それに一役買うことになれば、とてもうれしいし光栄に思う」

 フランス・パリ(Paris)とハンガリー・ブダペスト(Budapest)と並び、ロサンゼルスが最終候補地に残っている2024年大会の開催地は、今年9月にペルーの首都リマ(Lima)で行われるIOC総会で決定する。

 トランプ大統領は、「欧州でIOCと話したことがある。私と話したとき彼らはとても上機嫌だったと思う」と明かすと、「彼らは私からの推薦を望んでおり、私も彼らに対して、そうするとはっきり明言した。五輪の開催地がロサンゼルスに決まることを望んでいる。そうなれば素晴らしいことだ」と述べた。

 イスラム圏7か国に対する入国禁止令が、ロサンゼルスへのIOCの票に影響を及ぼす可能性について問われると、トランプ大統領は分からないと答える一方で、国家の安全が最優先事項だとして、「さあ、分からない。しかし、いずれにせよわが国の安全を確保しなければならない。誰が入国しているのか把握する必要がある」と述べた。

「善意を持って来る人々を入国させなければならない。もし、悪意を持って来る者たちがいるなら、入国する前に把握しておきたい。加えて強固な国境や厳しい審査も必要であり、率直に現在どうなっているのか知っておきたい」 (c)AFP