ペイトリオッツ大逆転でスーパーボウル制覇、ブレイディは最多5度目の優勝
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【2月6日 AFP】第51回スーパーボウル(Super Bowl LI)は5日、米テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)のNRGスタジアム(NRG Stadium)で行われ、ニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)がオーバータイムの末、34-28でアトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)から大逆転勝利を飾った。
ペイトリオッツのトム・ブレイディ(Tom Brady)は、25点差をひっくり返すスーパーボウル史上最大の逆転劇にチームを導き、史上最多となる通算5度目の優勝を飾ったQBになった。
オーバータイムの最初の攻撃権でジェームズ・ホワイト(James White)が決勝のタッチダウンをもぎ取ると、39歳のブレイディは歓喜にあふれ、フィールドに倒れ込んだ。
前半だけでファルコンズに3本のタッチダウンを決められ、後半序盤には3-28とリードされたペイトリオッツは、完全に葬り去られたかに思われたが、信じられないような逆転勝利を収めた。これまでのスーパーボウルでは、10点差以上を巻き返して勝ったチームはいなかった。
試合のほとんどで偽者が出ていたようなブレイディだったが、後半に突如息を吹き返し、米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の伝説となるようなパフォーマンスを披露した。
QBマット・ライアン(Matt Ryan)率いるファルコンズは前半にペイトリオッツを引き裂いたが、チームは初の優勝を手にすることはできなかった。
ファルコンズはデボンタ・フリーマン(Devonta Freeman)とオースティン・フーパー(Austin Hooper)がタッチダウンを決めると、ロバート・アルフォード(Robert Alford)が82ヤードのインターセプトタッチダウンを記録した。
フィールドゴールで3点を返すにとどまり、3-21でハーフタイムを迎えたペイトリオッツは、次の攻撃権をふいにすると、逆にライアンの6ヤードのパスからテビン・コールマン(Tevin Coleman)にタッチダウンを決められた。
その後、ブレイディがパスを成功させてホワイトがタッチダウンを決め9-28としたものの、スティーヴン・ゴストコフスキー(Stephen Gostkowski)がポイントアフタータッチダウンのキックをミス。ファルコンズのすべきことは、このままただ時計の針を進めるだけとういうような状況だった。
それでも、ゴストコウスキーがフィールドゴールを決め、ダニー・アメンドーラ(Danny Amendola)のタッチダウンとツーポイントコンバージョンが決まると、ペイトリオッツは20-28まで点差を縮めた。
動揺するファルコンズが大事な攻撃権で失敗を重ねると、ポゼッションはペイトリオッツへ。ブレイディを中心に攻め込んでホワイトが1ヤードのタッチダウンを決めたペイトリオッツは、またもツーポイントコンバージョンを決めて28-28の同点とし、試合をスーパーボウルでは初となるオーバータイムに持ち込んだ。
コイントスで勝ったペイトリオッツはレシーブ(攻撃権)を選択。試合の流れは完全にペイトリオッツに傾いており、出てくる結果は一つしかなかった。
2002年に初出場したスーパーボウルで勝利したときのように、ブレイディは落ち着いた様子でチームをけん引。すぐさまファルコンズのエンドゾーンに迫ると、最後はホワイトが自身この試合3度目のタッチダウンを決め、見事な勝利をつかみ取った。(c)AFP/Rob Woollard