【2月6日 AFP】サッカーアフリカネーションズカップ2017(2017 The Africa Cup of Nations)は5日、決勝が行われ、カメルーンは途中出場のヴァンサン・アブバカル(Vincent Aboubakar)が終了間際に決勝点を挙げ、エジプトに2-1で逆転勝利し、通算5回目の大会制覇を果たした。

 エジプトは前半22分、イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するモハメド・エルネニー(Mohamed Elneny)のゴールで先制し、2010年以来の本大会出場で史上最多となる8回目の優勝へ前進したかにみえた。

 しかし、カメルーンは後半14分、前半に交代で投入されていたニコラ・ヌクル(Nicolas Nkoulou)のヘディングで同点に持ち込むと、迎えた同43分にアブバカルが豪快に決勝ゴールを決め、ほぼ満員のスタジアムの大半を占めたカメルーンサポーターは喜びを爆発させた。カメルーンはこれで2002年以来5回目の大会制覇。決勝のエジプト戦は3回目の挑戦で初勝利となった。

 カメルーンのヒューゴ・ブルース(Hugo Broos)監督は、「ネーションズカップを勝ててすごくうれしいし、選手にはよくやったと言いたい。サッカー選手の集まりというよりは、友達同士の集まりという感じだった」と話した。

 一方、7年ぶりに本大会へ復帰したエジプトは一歩及ばず、特にエクトル・クーペル(Hector Cuper)監督にとっては悔しい敗戦となった。クーペル監督は、スペイン1部リーグのバレンシア(Valencia CF)時代に2年連続で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の決勝で涙を呑むなど優勝に縁がなく、今大会のトロフィー獲得を切望していた。

 それでもクーペル監督は、「悲しいのは、自分がまた決勝で負けたからではない。エジプトの国民を中心に、多くの人がすごく期待してくれていたからだ。選手たちも非常によく頑張っていたし、申し訳ない」と語った。(c)AFP/Andy SCOTT