【2月5日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がイスラム圏7か国や難民の受け入れ停止を命じる大統領令を出したことを受けて、欧州各地で4日に大規模な抗議デモが行われた。大勢の参加者は米国民に向けてトランプ氏を退陣させるようシュプレヒコールを上げ、同氏の政策に対抗していく姿勢を明確にした。

 英ロンドン(London)市内のデモには推計で1万人が参加し、トランプ氏と良好な関係を築く姿勢を示しているテリーザ・メイ(Theresa May)英首相に対し、参加者らが「恥を知れ」とシュプレヒコールを上げた。また、「イスラム教徒に罪を負わせるな」「トランプ主義より社会主義を」などと書かれたプラカードを掲げ、在英米大使館から英首相官邸まで行進した。

 仏パリ(Paris)と独ベルリン(Berlin)ではそれぞれ1000人規模のデモがあり、マンチェスター(Manchester)やバーミンガム(Birmingham)といった英国の地方都市では数百人規模の集会が行われた。

 集会はスウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)やスペインのバルセロナ(Barcelona)でもあり、報道によるとバルセロナでは300人余りが領事館の外に集まった。

 トランプ氏が入国を制限する大統領令を出した後、世界各地で数千人規模の抗議活動が行われていた。(c)AFP/Jonathan KLEIN