【2日4日 AFP】男子テニス、国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2017)は3日、ワールドグループ1回戦の試合が行われ、ロシアと対戦したセルビアのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)は、試合序盤に治療を要求するなど、1セットを先に奪われながらも辛くも勝利。ホームのニス(Nis)で1日目を2勝0敗で終えた母国に貢献した。

 四大大会(グランドスラム)通算12勝を誇るジョコビッチは第1セットを落とすと、続く第2セットも0-3と20歳のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)にリードを許した。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)2回戦で喫した衝撃の敗戦から巻き返しを図るジョコビッチは、第1セット途中で右肩に治療を受ける場面があったものの、第2セットを6-4、第3セットは6-1で奪い返した。一方、第2セット途中まで試合を優勢に進めていたメドベージェフだったが、第4セット第1ゲームを落とすと、けいれんを理由に途中棄権を余儀なくされた。

 直前に行われた第1試合では、セルビアの世界ランキング37位、ヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki)が同52位のカレン・カチャノフ(Karen Khachanov)に6-4、6-7(3-7)、6-3、1-6、7-6(8-6)と4時間半の激戦を制している。

 ジョコビッチは試合後、「痛みのせいで、思うような形でポイントをプレーできなかった」と肩の状態を説明したうえで、「でも良い勝利ではあるし、僕たちは非常に有利な状態になった」と結果に対して満足感を示した。

 2010年大会王者のセルビア対ロシアの勝者は、準々決勝でスペインとクロアチアのいずれかと激突する。

 元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2014)覇者のマリン・チリッチ(Marin Cilic)を欠くクロアチアはこの日、世界223位のフランコ・シュクゴル(Franko Skugor)がスペインの同26位、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta)から3-6、6-3、6-4、4-6、7-6(8-6)で金星を挙げた。

 一方、グランドスラム通算14勝のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)を欠くスペインは、第2戦で世界16位のロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut)が同486位のアンテ・パビッチ(Ante Pavic)に6-4、6-2、6-3でストレート勝ち。対戦成績を1勝1敗のタイに戻している。(c)AFP/Dave JAMES