【2月6日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の就任から約2週間。メラニア(Melania Trump)夫人(46)がどのようなファーストレディーになるのかをめぐり臆測と疑問が生じ始めた。

 元モデルであるメラニア夫人はトランプ大統領の就任宣誓式にラルフ・ローレン(Ralph Lauren)のパウダーブルーのスーツ、就任を祝う舞踏会にはクリーム色のドレスを着用し、そのファッションセンスで話題をさらい、1児の母親からファーストレディーという新たな役割へのステップアップを強く望む姿勢をも垣間見せた。

 ところが、彼女はそれ以降、公式行事には姿を見せていない。ホワイトハウス(White House)にも居住せず、彼女の周りで働くスタッフの人選も終わっていない。

 就任式以降にメラニア夫人がトランプ大統領と一緒にいる姿を目撃されたのも、式翌日に首都ワシントン(Washington D.C.)の大聖堂で行われた礼拝に出席したときなど、その回数は限られている。

 就任式から数日後には、ニューヨーク(New York)の自宅まで、ヘリコプター、飛行機、専用車を乗り継いで90分で帰宅したと報じられており、近日中のホワイトハウス入りの予定もない。また息子のバロン(Barron Trump)君(10)をめぐっては、学年度の終わりまでニューヨークの学校にとどまってほしいとも語っている。

 トランプ大統領は1月31日に連邦最高裁判事を指名したが、発表の場にメラニア夫人の姿はなかった。2月1日には、戦死した米兵の遺族に弔意を表すため、トランプ大統領はオハイオ(Ohio)州デラウェア(Delaware)へと向かったが、随行したのは長女のイヴァンカ(Ivanka Trump)さんだった。

 近年の歴代大統領夫人を振り返っても、すぐにホワイトハウスに移らなかったファーストレディーはいない。

 メラニア夫人の不在はCNNテレビ、ワシントン・ポスト(Washington Post)、芸能誌USウィークリー(US Weekly)といったメディアでも、さまざまな臆測を呼んでいる。

 ファーストレディーには、初めのうちは目立たないようにする傾向がある。ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元大統領夫人とロザリン・カーター(Rosalynn Carter)元大統領夫人は例外だった。