【2月2日 AFP】オランダ当局は、来月行われる総選挙でサイバー攻撃を阻止するため、「脆弱(ぜいじゃく)な」ソフトウエアの使用をやめ、すべての票を手作業で集計する。ロナルド・プラステルク(Ronald Plasterk)内相が1日、発表した。

 欧州では今年、3月15日のオランダ総選挙を皮切りに各国で重要な選挙が実施される予定で、極右やポピュリスト(大衆迎合主義)政党の台頭もあいまって注目を集めている。

 昨年11月の米大統領選では、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の勝利を確実にするためにロシア政府が介入した可能性が浮上しており、オランダ当局はサイバー攻撃に対する警戒を強めていた。

 プラステルク内相は議会に宛てた書簡で、「国家がオランダの政治的決定や世論に影響を与えることで利益を得ようとする可能性を排除できない」と述べている。(c)AFP