131日 AFP】女子テニス、サンクトペテルブルク・レディース・トロフィー(St. Petersburg Ladies Trophy 2017)で、チェコ出身選手が母国語で主審に暴言を吐いたところ、同胞の線審の耳に入り失格処分となった。チェコメディアが30日、報じた。

 30日に行われた予選2回戦で世界85位のエリーゼ・メルテンス(Elise Mertens、ベルギー)と対戦した同166位のテレサ・マルティンコバ(Tereza Martincova、チェコ)は、セットカウント1-1で並んだ第3セットから次第に主審へのいら立ちを強めた。

 22歳のマルティンコバは、テニス情報サイトtenisovysvet.czに対し「試合を通して、主審が私に対する線審の判定を訂正し続けた」と語った。

「第2セットになって3回目をやられたときに、彼女(主審)に向かってばかにしているのかと叫んだ。でも警告は来なかった」

 一時は第3セット4-1とリードしていたマルティンコバだが、線審によるアウトの判定を覆して主審がインにすると、ゲームカウントは5-5のタイに。ストレスが頂点に達すると、試合を終始観戦していたチェコ系のミカエラ・クライチェク(Michaella Krajicek、オランダ)に視線を送った。

 マルティンコバは試合後「彼女(クライチェク)も判定を理解できないようだったから、主審の顔を殴るべきか聞いたの」と話した。

 マルティンコバの行為を知る由もない主審をよそに、暴言は別のチェコ出身の線審の耳へ。報告を受けた大会主催者は、6-4、4-6、5-5の時点で試合の打ち切りを決断した。

 自身の行為を後悔しているというマルティンコバは試合後、「私は過ちを犯し、教訓を得た。申し訳ないと思うが、警告なしに失格になるとは思っていなかった」と話した。(c)AFP