【1月30日 AFP】(更新、写真追加)カナダ・ケベックシティー(Quebec City)で29日夜、モスク(イスラム礼拝所)に入ってきた男2人が発砲し、警察によると6人が死亡、8人が負傷した。ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は30日、「テロ攻撃」だとして事件を非難した。

「礼拝所内でのイスラム教徒に対する今回のテロ攻撃を非難する」とトルドー首相は述べ、「イスラム教を信仰するカナダ人は、わが国を構成する重要な存在だ。今回のような愚かな行為は、カナダの国、都市、地域社会のいずれにも受け入れられない」と続けた。

 地元警察当局は、容疑者2人を逮捕し、「テロ行為」として事件を捜査していると発表した。

 カナダ放送協会(CBC)がフランス語の公共放送ラジオ・カナダ(Radio-Canada)の情報として報じたところによると、発砲があったのは午後8時(日本時間30日午前10時)過ぎ。現場となった市内のイスラム文化センターでは当時、夕礼拝が終わったところで、数十人が内部にいたという。

 ラジオ・カナダが伝えた目撃者証言によれば、銃を持った男2人がセンターに入ってきて、中にいた人たちに向け発砲したという。犯行の動機は現時点では不明。(c)AFP