【1月27日 AFP】米俳優のシャイア・ラブーフ(Shia LaBeouf)容疑者(30)が26日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対する抗議活動中に男性に暴行を加えた疑いで逮捕された。警察が発表した。

 2014年の映画『フューリー(Fury)』などへの出演で知られるラブーフ容疑者は、大統領就任式が行われた20日から、ニューヨーク(New York)市クイーンズ(Queens)地区にあるアメリカ映像博物館(MMI)前で、抗議行動を毎日24時間ネット中継する活動を開始。

 この活動は、一般の人々に博物館の壁に取り付けられたカメラに向かって「He Will Not Divide Us(彼は私たちを分断させない)」という言葉を繰り返し言ってもらうというもので、晴雨にかかわらず、気温が氷点下に近づく中でも続けられている。

 アーティストのナスチャ・サデ・ロンコ(Nastja Sade Ronkko)さんとルーク・ターナー(Luke Turner)さんと共にこのプロジェクトを立ち上げたラブーフ容疑者は、人々に活動参加を呼び掛けながら、自らも繰り返しカメラの前に立っていた。

 警察によるとラブーフ容疑者は同日午前0時ごろ、25歳の男性のマフラーをつかみ、顔を引っかき、地面に押し付けたとされる。偶然近くに居合わせた警察が午前1時前にラブーフ容疑者を逮捕。男性とのトラブルが発生した理由については明らかになっていない。ラブーフ容疑者は暴行と嫌がらせの罪で訴追され、後に釈放された。

 ラブーフ容疑者は過去にも繰り返し警察沙汰を起こしており、2014年にはブロードウェー(Broadway)のミュージカル「キャバレー(Cabaret)」の公演を妨害したとして、風紀紊乱(びんらん)などの罪で訴追され出廷した。(c)AFP