シリアの惨状伝えた7歳少女、トランプ氏にメッセージ記す
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【1月25日 AFP】シリア内戦の激戦地アレッポ(Aleppo)から空爆による破壊の惨状をツイッター(Twitter)で世界に発信してきた少女、バナ・アベド(Bana al-Abed)さん(7)が、就任したばかりのドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に宛てたメッセージをしたためたと、英BBCが24日、報じた。バナさんは昨年12月、家族とともにアレッポからトルコへ脱出している。
バナさんの母親からBBCに送られたメッセージの写しによると、バナさんは「私はシリアでの戦争で苦しむ子どもの一人です」と述べ、空爆により自分の学校が破壊され、友人数人も死んだと記した。
「今はトルコにいて、外に行ったり遊んだりできます。以前は通えなかった学校にも行けます。だから平和は、あなたを含め、みんなにとって大切なものです」
「でも数百万人のシリアの子どもたちは私のようにはいかず、今でもさまざまな場所で苦しんでいます」
バナさんはまた、「シリアの子どもたちのために、あなたは何かをしなければなりません。なぜなら彼らはあなたの子どもと同じで、あなたと同じように平和に生きるべきだから」と訴えた。
バナさんはツイッターで、包囲下にあったアレッポでの悲惨な生活をつづったメッセージを発信し続け、シリアの悲劇を象徴する存在となった。一方でシリア政府は、バナさんと母親のメッセージをプロパガンダと非難した。(c)AFP