【1月25日 AFP】過去最悪規模の山火事に見舞われているチリで、同国のミチェル・バチェレ(Michelle Bachelet)大統領は24日、財務省に追加の対策費用を投じるよう命じた。

 チリの国家緊急事態室(National Emergency Office)によると、同国中部で発生している山火事により、これまでに15万5000ヘクタールが焼け、少なくとも4000人が避難した。

 中部リトゥエチェ(Litueche)近くの農村地帯で暮らす住民の男性は「地震よりひどい」「われわれ農家はパニックに陥っている。家畜や農地、住宅が焼けてしまった」と語っている。

 バチェレ大統領は24日、被災地を訪れ、「多くの家庭がすべてを失った。消火作業、また事後処理のために追加の財源を確保する」よう財務省に命じたと述べた。

 国家緊急事態室によると、約4000人の救急隊員が消火に当たっているが、山火事が発生してから1週間が経過した24日時点でも、まだ約36か所で火事が続いているという。(c)AFP/Giovanna FLEITAS