【1月24日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は23日、レアル・マドリード(Real Madrid)や他の欧州トップクラブを抑え込み、スウェーデンの神童アレクサンデル・イサク(Alexander Isak)と契約した。

 次世代のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)と評されるイサクは、スウェーデン1部リーグで通算24試合の出場ながらも、AIKソルナ(AIK Solna)から移籍金1000万ユーロ(約12億円)でドルトムントに加入した。昨年AIKでデビューしたイサクは、リーグ戦で10得点を挙げている。

 今月、17歳と113日でスウェーデン代表の最年少ゴール記録を更新したイサクは、レアル入りがうわさされていたが、心変わりがあったのかブンデス行きを決めた。契約の完了には国際サッカー連盟(FIFA)の承認が必要となっているが、クラブ側はすぐにも許可が下りるだろうとしている。

 ドルトムントでスポーツディレクター(SD)を務めるミヒャエル・ツォルク(Michael Zorc)氏は、「アレクサンデル・イサクは大きな才能を持ったストライカーで、多くの欧州のトップクラブが獲得を望んでいた。彼がボルシア・ドルトムントを選んでくれたことを喜んでいる。BVB(ドルトムント)も選手も、この移籍には大きな可能性があると確信している」とコメントした。

 AIKによると、昨年10月に行われた試合では、イサクのプレーを視察するために欧州90クラブの代表者がスタジアムに集まったという。

 エリトリア人の両親の下、スウェーデンの首都ストックホルム(Stockholm)近郊で生まれたイサクは、今月8日に行われたコートジボワールとの親善試合に途中出場して代表デビューを飾ると、その4日後に行われたスロバキア戦で母国の最年少得点者となった。それまでの記録保持者は、1912年に18歳と1日で得点したエリク・ダールストロム(Erik Dahlstrom)氏だった。

 ドルトムントは同日、18歳の米国代表クリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)との契約を、2020年まで延長したと発表している。16歳でドルトムントに加入したプリシッチは昨年1月からトップチームに入り、リーグ戦で4得点を挙げている。プリシッチは史上最年少で米国代表入りを果たしており、これまでのキャップ数は11となっている。(c)AFP