【1月23日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は22日早朝、ツイッター(Twitter)に投稿し、前日の21日に首都ワシントン(Washinton D.C. )および世界各地で行われた大規模な反トランプデモに参加した大勢の人たちを批判した。

 トランプ大統領はワシントンでデモに参加した俳優、歌手、作家、映画監督らを指して「なぜこういった人たちは投票しなかったんだ?セレブたちは大義をめちゃくちゃにする」と投稿した。

 米国および世界各地では、女性の権利擁護と、同大統領の一連の政策のスタンスへの反対を掲げ、200万人以上が女性主導のデモに参加したと推定されている。

 一方、トランプ大統領は20日に行われた大統領就任式の聴衆の人数について21日、メディアはうそをついていると非難した。トランプ氏は「100万人、150万いたようだ」と述べ、さらに「ワシントン記念塔(Washington Monument)まで人で埋め尽くされていた」と付け加えた。

 トランプ大統領の就任演説の聴衆が2009年のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領の時よりも少なかったことは航空写真の分析で分かっている。このことは交通当局が出す地下鉄利用客の統計でも裏付けられている。

 元米大統領顧問のデービッド・アクセルロッド(David Axelrod)氏は「事の大きさからすれば聴衆の数はささいなことだ」とツイッターに投稿した。「(大統領が)それに執着している事実はささいではない」

 大統領選でトランプ氏の選対本部長を務め大統領顧問に起用すると発表されたケリーアン・コンウェー(Kellyanne Conway)氏は、米NBCからトランプ氏はなぜ聴衆の人数について調べれば事実ではないと分かることを報道官に言わせたのかと質問されると、「ショーン・スパイサー(Sean Spicer)大統領報道官が別の事実(alternative facts)を出しています」と答えた。

 この発言はツイッター上で大きな反響を呼び「#alternativefacts(別の事実)」についてやゆする書き込みが相次いでこの言葉はツイッターのトレンド入りし、米国でトップ、世界で2位になった。(c)AFP/Jerome CARTILLIER