【1月20日 AFP】先週末に受刑者26人が殺害される暴動が起きたブラジル北部リオグランデドノルテ(Rio Grande do Norte)州の刑務所で19日、受刑者たちが投石や物に火を付けるなどする暴動が再び発生した。ブラジルでは刑務所での犯罪組織絡みの暴力行為が相次いでおり、当局は鎮圧に苦闘している。

 暴動が起こったのは同州で最大のアルカスース(Alcacuz)刑務所で、刑務所を見渡せる場所にいたAFPの記者は、激しく衝突した2つのグループを引き離すために、警官たちがゴム弾と催涙ガスを使用するのを確認した。

 州都ナタル(Natal)の郊外にあるアルカスース刑務所では、先週末にも同様の暴動が発生し、受刑者26人が死亡した。死者の大半は斬首されていた。18日、同刑務所から受刑者220人が他の刑務所に移送された。

 さらにナタル市内においても、暴動が発生し、政府は軍の派遣を命じた。また地元当局の報道官によると、同州では他にも6つの町で同様の暴動が発生し、バス21台などが燃やされ、7人が逮捕されたという。

 また同州カイコ(Caico)の刑務所でも受刑者による暴動が発生し、1人が死亡、5人が負傷したという。(c)AFP/Johannes MYBURGH