【1月20日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は退任を翌日に控えた19日、受刑者330人を恩赦により減刑した。多くは麻薬関連の受刑者で、1日に減刑した人数としては過去最高となった。

 オバマ大統領が恩赦を発表したのは今週に入り2回目。同大統領は17日、64人に特赦を与えたほか、内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」に米軍の機密情報を漏えいした罪で禁錮35年の刑期をつとめているトランスジェンダー(性別越境者)の米兵、チェルシー・マニング(Chelsea Manning)受刑者(28)を含む209人を減刑していた。

 19日の減刑でオバマ大統領は1715人に恩赦を与えたことになり、歴代大統領の中で最高となっている。同大統領はこれまで、終身刑を受けた受刑者568人を釈放している。

 減刑対象になった受刑者の大半は長期にわたる刑に服している軽微な初犯の麻薬犯罪者。オバマ大統領は強制的最低量刑制度によって過剰な禁錮刑が科される実態の是正を訴えており、現在はこうした批判が広く浸透している。(c)AFP