【1月19日 AFP】(更新)イタリア中部で18日、ホテルが大規模な雪崩に巻き込まれ、子ども数人含む少なくとも25人が死亡した恐れが出ている。同地域では同日にマグニチュード(M)5以上の地震が4度発生しており、雪崩の原因となったとみられている。

 雪崩に巻き込まれたのは、ペスカーラ(Pescara)県ファリンドラ(Farindola)村に近いグランサッソ(Gran Sasso)山東側の中腹に位置するホテル・リゴピアノ(Hotel Rigopiano)。ホテルは雪崩の衝撃によって10メートル移動し、深さ2メートルの雪に覆われた。

 当局によると、当時ホテルには宿泊客が20~22人、従業員が7~8人いたという。現場からはこれまでに2人の遺体が収容され、2人が救出されて低体温症の治療のため病院に搬送された。

 被害を受けたホテルは、一連の地震の震源から約90キロ離れた場所に位置し、昨年8月の地震で300人近くが死亡したアマトリーチェ(Amatrice)にも近い。地震専門家らは、地震が雪崩を引き起こしたことはほぼ間違いないとみている。(c)AFP/Ella Ide with Angus MacKinnon in Rome