マリの基地に自爆攻撃、約50人死亡 アルカイダ系勢力が犯行声明
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【1月19日 AFP】西アフリカ・マリ北部の最大都市ガオ(Gao)の軍事基地で18日、自動車を使った自爆攻撃があり、約50人が死亡した。和平の復旧に関わっていた武装集団が標的とされた。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力が犯行声明を出した。
自爆攻撃を受けたのは、トゥアレグ(Tuareg)族が率いる元反政府の武装集団と親政府の武装集団が2015年の政府側との和平合意後、拠点としてきた基地。当時、和平合意に基づいて両武装集団が共同で警備を行う準備をしていた。
米テロ組織監視団体SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)やモーリタニアに拠点を置く通信社アルアハバル(Al-Akhbar)によると、アルカイダ系のイスラム武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQMI)」系でモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)容疑者が率いる武装勢力が犯行声明を出した。
SITEなどが伝えた声明によれば、実行犯はアブデルハディ・フォウラニ(Abdelhadi al-Foulani)という人物。
国内で過去数年で最悪となった攻撃を受け、イブラヒム・ブバカル・ケイタ(Ibrahim Boubacar Keita)大統領は全土での3日間の服喪を命じた。
マリ北部は2012年、トゥアレグ族の分離主義勢力とアルカイダ系のイスラム過激派が掌握したが、その後イスラム過激派側がトゥアレグ族側を圧倒し、独占支配体制を築いていた。(c)AFP/Serge DANIEL