【1月18日 AFP】男子テニスのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が17日、全盛期の勢いを取り戻し、世界ランキングの回復を目指すと誓った。

 この日全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)の初戦に臨んだ元王者は、フロリアン・マイヤー(Florian Mayer、ドイツ)を6-3、6-4、6-4で一蹴し、けがに悩まされた昨シーズンの不安を感じさせないプレーを披露。2回戦では、マルコス・バグダティス(Marcos Baghdatis、キプロス)と対戦することが決定した。

 四大大会(グランドスラム)通算14勝を誇り、一時は141週にわたって王座に君臨したナダルは現在世界9位。左手首の故障により全仏オープン(French Open 2016)では大会途中で棄権、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)では欠場を余儀なくされるなど、フラストレーションがたまる昨シーズン後半を乗り越えた30歳は、ランキングは自信に影響を及ぼすと認めたうえで、より高位に復帰することを見据えていると話した。

「(ランキングは)違いを生み出す。世界1位と世界9位では雲泥の差だ。そこに疑いの余地はない。でも今はナンバーナイン。それが現実だ。これ以上低下しないように戦うし、再び改善できるようにする。いいプレーができ、健康であれば、もっと良くなると思う」

「このスポーツで、こんなにも長い間プレーをする機会を得られてうれしい。あと数年はできると思っている」

 また連戦連勝だったピーク時には、ことが無意識に良い方向に進んでいたというナダルは今年、そうした本能的な部分を取り戻したいという。

「継続的にプレーして試合に勝っているときは、とても自動的になる。起きていることや、ポイントの取り方について、あまり考える必要がなくなるんだ」

「少しの間調子を崩したりすれば、簡単にプレーをさせてくれる自動的な部分を修復しなくてはいけなくなる。それが重要なことなんだ」(c)AFP/Robert SMITH