【1月17日 AFP】英ロンドン(London)のピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)を彩るネオンライトが16日午前8時30分(日本時間同日午後5時30分)、改装工事のため一斉に消灯した。停電や葬儀などの理由以外でライトが消えるのは、第2次世界大戦(World War II)以来となる。

 ロンドン中心部にあるこの電光掲示板には、1世紀以上にわたりさまざまな広告が表示されてきたが、現在の6つのスクリーンから耐久性のある1枚のスクリーンに交換されるため、今秋まで工事が行われる。今後は一時的に広告バナーが使用されるが、新たなスクリーンでは、ピカデリーサーカスを通行する年間推定1億人の人々に向けて、広告に加えてニュースやスポーツ、天気予報なども表示される予定だという。

 同電光掲示板は、第2次世界大戦中の1939年から1949年まで長期にわたり消灯されていた。またウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)元英首相や故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)の葬儀、環境保護キャンペーンなどのために消灯された他、停電に見舞われることもあった。

 ピカデリーサーカスに広告のネオンサインが登場したのは1908年のこと。最初に表示されたのは、ペリエ(Perrier)の広告だった。(c)AFP