【1月15日 AFP】タイで14日、空軍が子どもたちのために行った航空ショーで戦闘機1機が墜落・炎上し、パイロット1人が死亡するという悲劇が起きた。

 タイ南部最大の都市ハジャイ(Hat Yai)の空港には、タイの「子どもの日」に合わせて開催された航空ショーを見ようと大勢の家族連れが集まっていた。

 この墜落事故を捉えた映像には、戦闘機が炎上して煙を上げながら急降下し、滑走路近くに墜落する模様とそれに驚く観衆の悲鳴が記録されていた。

 タイ国防省の報道官によると、この事故でパイロット1人が死亡し、現在事故原因の調査を進めているという。

 空港職員によると、観衆は墜落地点から大きく離れた場所に集められており、死亡したパイロットの他に死傷者はいなかった。

 タイ政府の報道官によると、死亡したパイロットは35歳で、墜落したのはスウェーデンのサーブ(Saab)製の戦闘機「JAS39グリペン(JAS 39 Gripen)」だった。

 タイでは毎年1月の第2土曜日が子どもの日とされている。この日は全国の軍事基地が開放され、子どもたちが銃に触れたり、戦車や軍艦に乗ったりすることができる。多くの動物園や博物館なども子どもたちに無料開放される。(c)AFP