八百長行為で元選手に7年間の資格停止処分、男子テニス
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【1月10日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は9日、八百長に関与したとして、ニック・リンダール(Nick Lindahl、オーストラリア)氏に7年間の資格停止処分および罰金3万5000ドル(約404万円)を科したことを発表した。
世界ランク最高187位を記録したリンダール氏は、2013年にオーストラリアで行われたフューチャーズ大会で、八百長行為もしくは八百長を試みたことで処分された。同氏は試合を放棄する提案をしたのに加え、自身の携帯電話を提出せず、TIUへの調査協力を怠った。
TIUは声明で、「28歳のリンダール氏は2013年に現役を引退しておりますが、今回の決定は、今後7年間にわたって同氏がプロとして現役を再開することを禁止するものです」としたうえで、「処分期間中は、ツアー団体によって運営もしくは認可されるいかなる大会への出場も禁止します」と述べた。
また、リンダール氏のほかに同大会で不正行為を犯したとして、ブランドン・ウォーキング(Brandon Walkin、オーストラリア)とアイザック・フロスト(Isaac Frost、オーストラリア)の2選手も処分を受けた。
リンダール氏の利益になるよう、第三者に対して八百長の提案を持ちかけたウォーキングには、6か月間の出場停止処分が科されたが、同処分の執行は半年間の見合わせとなっており、世界ランキング1067位の同選手は大会の出場が許可されている。
一方、携帯電話の提出を拒否した世界1515位のフロストは、すでに1か月の出場停止処分に服しており、さらなる処罰は科されないという。
今回の処罰が下る数日前には、2016年10月に同国ビクトリア(Victoria)州で開催された大会で、18歳の選手が八百長を行ったとして起訴されたと豪警察が発表。地元メディアは、昨年行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)のジュニア王者オリバー・アンダーソン(Oliver Anderson、オーストラリア)の名前を伝えていた。(c)AFP