【1月9日 AFP】フィリピンの首都マニラ(Manila)で9日、キリスト教カトリック教徒の祭りとしては世界最大級の「ブラックナザレ(Black Nazarene)祭」が開催された。

 この祭りでは「ブラックナザレ」と呼ばれる黒い等身大のキリスト像が、はだしの信者たちに担がれ市街を練り歩く。アジア最大のカトリック国であるフィリピンでは、ブラックナザレ像には奇跡を起こす力があると信じられており、パレードの間、信者たちは像に触れようとして殺到する。昨年のブラックナザレ祭には100万人以上が詰め掛け、2人が死亡した。

 ブラックナザレ像は1600年代に、メキシコからマニラに運んで来られた際、船上で火事に遭い黒く焦げてしまったという話が伝わっている。(c)AFP