【1月7日 AFP】西アフリカ・コートジボワールのブアケ(Bouake)で6日、賃金引き上げなどを求める兵士たちが同市を占拠し、路上でロケット砲を発射するなどした。地元住民らがおびえる中、政府は兵士らに対して落ち着くよう呼び掛けた。

 同国第2の都市ブアケでの兵士たちの抗議活動はダロア(Daloa)やダウクロ(Daoukro)、北部のコルホゴ(Korhogo)などの都市まで広がり、怒れる兵士たちが賃上げを要求しながら街頭でデモを繰り広げた。

 目撃者らの証言によると、兵士たちはブアケ以外の都市では夕方までに路上から姿を消したが、ブアケでは散発的にロケット砲を発射したり、空に向けて銃を発砲したりしていたという。

 AFPの記者によると、ブアケは現在も兵士たちの支配下にあり、町には人けがないという。

 国防省に近い情報筋によると、政府はこの状況について話し合うため危機管理委員会の会合を開いた。

 ブアケは、かつてコートジボワール北部を支配し、2002年から2011年にかけて同国を分断した反政府勢力が拠点とする都市。ブアケの軍当局者はAFPに対し、今回の暴動には反政府勢力から軍に参加した兵士らが関係しているとの見方を示した。(c)AFP