【1月7日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は6日、情報機関トップから米大統領選でのサイバー攻撃に関する説明を受けた後に出した声明で、同攻撃は大統領選の結果に影響を及ぼさなかったと断言した。

 米情報機関は、ロシア政府上層部が、米大統領選においてトランプ氏のライバル候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官を妨害するために、ハッキングと情報の流出による介入を行ったという結論に達している。

 6日に行われたトランプ氏と国家情報局、中央情報局(CIA)、連邦捜査局(FBI)、国家安全保障局(NSA)の4機関のトップとの会合には大きな注目が集まっていた。

 だがトランプ氏は会合後の声明で、ロシアが選挙に介入したとの情報機関の結論を直接受け入ることを避け、「ロシアや中国などの国、そして外部の組織や人々は、常に米国の政府機関や企業、民主党全国委員会(DNC)を含む団体のサイバーインフラへの侵入を試みているが、米大統領選の結果にはまったく影響がなかった」と述べた。

 トランプ氏はこれまで、DNCに対するハッキングの犯人はロシア以外だった可能性もあると繰り返し主張してきており、6日に行われた会合の直前にも、ロシア関与説は「政治的魔女狩り」だと述べていた。(c)AFP/Paul HANDLEY