【1月5日 AFP】希少動物をペットとして飼育することが、一部の人々の間でステータスシンボルとみなされているアラブ首長国連邦(UAE)で、野生動物を個人で所有することが法律で禁止された。複数のメディアが4日、報じた。

 UAEやその他の湾岸諸国では、絶滅が危惧されるチーターなど、ネコ科の野生動物がペットとして飼育されており、大都市の街中でも散歩に連れ出される姿がたびたび目にされる。

 昨年10月には、ドバイ(Dubai)の超高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ(Burj Al Arab)」付近の浜辺で、5頭のトラとともに外出している人を捉えた動画がソーシャルメディアで話題となった他、車に複数のライオンを乗せてドライブする人も撮影されたことがある。

 英字紙ガルフニューズ(Gulf News)によると、新たな法律では「飼いならされているか否かにかかわらず、危険な動物すべて」の取引と所有が禁止されるとともに、「ヒョウ、チーター、その他あらゆる種類の希少な動物」を公共の場に連れ出した場合、最高6月の禁錮刑および最大50万ディルハム(約1500万円)の罰金が科されるという。(c)AFP