【1月5日 AFP】五輪で2個の金メダルを獲得している陸上男子十種競技のアシュトン・イートン(Ashton Eaton、米国)と、妻で女子七種競技のリオデジャネイロ五輪銅メダリストであるブリアンヌ・タイゼン・イートン(Brianne Theisen-Eaton、カナダ)が4日、ともに28歳の若さで現役を引退することを発表した。

 アシュトンとブリアンヌ・タイゼンは、スポーツ界でもとりわけ有名な選手同士のカップルで、大会中にトラック脇でお互いの名前を叫び合う姿が印象的だった。

 アシュトンはツイッター(Twitter)に、「私はすべてを十種競技にささげてきました。できることは一通りやりました。人生最良のときをもたらしてくれてありがとう。私は競技を引退します」と投稿。さらに、リンク先の公式ウェブサイトには長めの声明文を掲載し、「陸上を離れ、新しいことに挑戦する時が来ました」と述べた。

「正直に言って、スポーツの世界でやりたいことがもうあまり見つかりません。人生で肉体的に最も充実している時期を、この分野における自分の限界を探り、追求するために費やしてきました」

 アシュトンは2012年のロンドン五輪、さらに2016年8月のリオデジャネイロ五輪で十種競技の連覇を達成。世界陸上(IAAF World Championships in Athletics)でも、2013年のモスクワ大会と2015年の北京大会を制していた。

 一方、世界選手権で2回の銀メダルに輝き、リオ五輪では銅メダルを獲得したブリアンヌ・タイゼンは、「七種競技に対する情熱と関心がなくなってきた」と引退の理由を説明している。(c)AFP