【1月5日 AFP】男子テニス、カタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2017)は4日、シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)はジェラルド・メルツァー(Gerald Melzer、オーストリア)に苦戦しながらも7-6(8-6)、7-5で勝利し、自身の連勝を26に伸ばした。

 この日一番の激闘となった試合の第1セットでは、メルツァーが8回のセットポイントをしのぐ猛烈な粘りを披露したが、最後は一進一退のタイブレークの末に力尽きた。

 ベースラインから繰り広げられるラリーの応酬のなか、世界ランキング68位のメルツァーは一歩も引かず、王者マレーの連勝を止めるかと思わせる姿を見せた。

 試合が進むにつれて、自身のプレーやライン際の判定にいら立ちを募らせていたマレーは試合後、「勝ち切れたのは少しラッキーだった。相手は本当に素晴らしいテニスをしていた。試合の大半で、勝っていたのは彼の方だった。なんとか切り抜けられてよかったよ」とコメントした。

「簡単じゃなかった。守勢に回る時間が長かったからね。思っていたように自分を奮い立たせることができなかった。ただ、重要な場面で強さを見せられたのは良かった」

 勝利を収めたマレーは準々決勝でニコラス・アルマグロ(Nicolas Almagro、スペイン)との対戦が決定。アルマグロは同日、第7シードのフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber、ドイツ)を7-6(7-5)、7-6(8-6)で破っている。

 一方、第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)も6-3、6-4でアルゼンチンのオラシオ・セバジョス(Horacio Zeballos)に勝利し、順当に8強入りを決めた。

 わずか72分で終わった試合後、一緒に記念撮影をしてほしいというセバジョスの申し出に応じたジョコビッチは、「キャリアにおいて、(試合後のコート上で)自撮り写真を撮ったのは初めてだ。よくやった、オラシオ。本当に新しいよ」とコメントした。

 ジョコビッチは次戦、38歳のベテラン、ラデク・ステパネク(Radek Stepanek、チェコ)と顔を合わせる。ステパネクはこの日、14歳年下のアルトゥール・デ・グレーフ(Arthur De Greef、ベルギー)を6-3、6-2で下している。(c)AFP/David HARDING