【1月1日 AFP】(記事更新)トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)で1日未明(日本時間同日午前)、新年を祝うパーティーを開催していたナイトクラブが襲撃され、少なくとも39人が死亡した。現地メディアは、サンタクロースの衣装を着た男2人が銃を乱射したと報じている。

 スレイマン・ソイル(Suleyman Soylu)内相によると、実行犯は現場から逃走したとされ、現在当局がその行方を追っているという。また犠牲者の数が39人に上っているとしながら、そのうち21人の身元が判明し、16人が外国人だったことが分かったとしている。

 これよりも前に、イスタンブール県のバーシップ・シャーヒン(Vasip Sahin)知事は死者数を35人と発表していた。同知事は事件現場で記者団に対し「不幸なことに少なくとも35人が死亡した。そのうちの1人は警察官だ。他に40人が病院で手当てを受けている」と述べ、襲撃を「テロ攻撃」と非難していた。襲撃されたのは、ボスポラス(Bosphorus)海峡の欧州側に位置する上流階級向けナイトクラブ「レイナ(Reina)」だった。

 トルコ・ドアン(Dogan)通信は一部の目撃者の話として襲撃した男らが「アラビア語を話していた」と伝え、またナイトクラブでは少なくとも700人が新年を祝うパーティーに参加していたと報じた。

 民放テレビNTVによると襲撃後にパーティーの参加者らがパニックに陥って、次々にボスポラス海峡に飛び込んだため、救助活動が続けられている。

 イスタンブールでは、新年を祝うイベントを警備するため、少なくとも1万7000人の警察官が配置されている。(c)AFP