【12月29日 AFP】ロシア政府は28日、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)の長官代理が、同国の組織的なドーピングについて認めたと報じた米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)を激しく非難し、政府の関与はなかったと再び主張した。

 同紙は27日、RUSADAのアンナ・アンツェリョビッチ(Anna Antseliovich)長官代理が、「初めて」不正なプログラムを役人が指揮していたことを認めたと報じた。

 同紙に対してアンツェリョビッチ氏は「それは組織的な陰謀でした」と語ったものの、国家ぐるみで不正が行われていたことについては引き続き否定し、ロシア政府関係者は一切関与していないと主張した。

 しかしながらロシア政府側はこの記事を厳しく非難し、RUSADAもアンツェリョビッチ氏の言葉が「歪曲(わいきょく)され、文脈が無視されている」と主張した。

 RUSADAは声明で、ニューヨーク・タイムズの記者が「文脈を無視し、RUSADAの指導者がロシアのドーピング隠蔽(いんぺい)のシステムが組織化されていることを認めているように印象を操作した。RUSADAはそういった事実を認めたり、否定したりする権限を持っておらず、持つこともできないことを強調したい」としている。

 その後、アンツェリョビッチ氏もモスクワ(Moscow)のラジオ局に対して、自身のコメントの「文脈が無視され、広範囲にわたって再解釈されている」と語っている。

 しかしながらニューヨーク・タイムズ紙は、引用文は正しいとするレベッカ・ルイス(Rebecca Ruiz)記者の記述を支持している。(c)AFP