【12月26日 AFP】トルコ軍は26日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、シリア北部の町アルバブ(Al-Bab)から避難しようとしていた市民ら少なくとも30人を殺害したと非難した。トルコ軍とその同盟関係にあるシリア反体制派は、これまで数週間にわたりISからのアルバブ奪還を目指していた。

 トルコ半国営のアナトリア(Anadolu)通信が同国軍の話として伝えたところによると、アルバブから避難しようとしていた市民らは、地雷や手製爆弾で殺害されたという。それ以上の詳細は公表されていない。

 トルコ軍とシリア反体制派は今年8月末から、4か月に及ぶ前例のない軍事作戦を展開しており、アルバブの奪還はその山場となる。

 だがISの激しい抵抗により、アルバブをめぐる戦闘は今回の作戦で最多の犠牲者を出している。

 一方在英の監視機関は、トルコ軍によるアルバブ空爆で、子ども21人を含む市民88人が死亡したと糾弾。これに対しトルコ軍側は、そのような事実はないと全面否定している。

 トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領は先週末、アルバブ奪還をめぐる戦闘はほぼ終結したと述べていた。(c)AFP