【12月26日 AFP】(更新、写真追加)フィリピンを襲った台風26号(アジア名:ノックテン、Nock-Ten)により、同国では少なくとも4人が死亡、8人が行方不明となっている。

 フィリピン気象当局によると、台風26号は25日午後6時半(日本時間同7時半)ごろ、東部カタンドゥアネス(Catanduanes)島に上陸。最大風速は約64メートルで、ビコル(Bicol)地方とその周辺地域に大きな被害をもたらした後、台風は西へと向かった。

 アルバイ(Albay)州のアル・ビチャラ(Al Bichara)州知事が地元テレビ局に語ったところによると、同州では男女それぞれ1人が洪水によって死亡し、崩壊した壁の下敷きになった高齢の男性1人も死亡した。

 また警察によると、ケソン(Quezon)州では、台風により送電鉄塔が倒れ、感電により1人が死亡、2人が負傷した。

 さらに沿岸警備隊によると、バタンガス(Batangas)州では、係留されていたフェリーが沈没し、乗組員8人が行方不明となっている。

 フィリピン市民防衛局(OCD)によれば、台風の影響でこれまでに38万3000人以上が自宅から避難した一方、空の便は国際線と国内線合わせて80便以上が欠航。異例の時期に到来した台風は、キリスト教徒が多数を占める同国のクリスマスに水を差すことになった。(c)AFP