【12月25日 AFP】フィリピンのケソン市拘置所(Quezon City Jail)で24日、「ミス・ユニバース(Miss Universe)」を模した美人コンテストが開催され、ゲイとトランスジェンダーの収容者が出場した。同国でもトップクラスの超過密状態の同拘置所にクリスマスムードが漂った。

 コンテストにはゲイの11人とトランスジェンダーの1人が出場。ウィッグとドレスを身に着け、メークを施しゲイパレードの格好をして、収容者らが歓声や口笛で応援する中ダンスや歌を披露した。

 施設の関係者によると、このイベントは収容者の処遇改善の一環。このような活動に参加すると、素行が良好な者の刑期を短縮する法律が適用されて刑期が短くなるという。

 定員800人のこの施設には現在約3800人が収容されており、男性は独房や屋外のバスケットボールコート、階段で寝ることもある。

 ケソン市拘置所は有罪判決を受けた受刑者ではなく刑事事件の被告を収容している。事件件数があまりにも多く裁判所の処理能力を超えているため、この拘置所で何年も過ごしている受刑者が多い。(c)AFP