【12月23日 AFP】シリア内戦の激戦地アレッポ(Aleppo)から空爆による破壊の惨状をツイッター(Twitter)で世界に発信してきた少女バナ・アベド(Bana al-Abed)さん(7)が22日、ブログを始めたのはアレッポの子どもたちの声を世界に届けるためだったと語った。

 シリアの反体制派が掌握していたアレッポ東部からは、ここへ来てトルコとロシアの仲介により、市民が数千人単位で避難している。バナさんは、ツイッターのアカウントを管理していた母親のファティマさんら家族とともに19日に脱出し、トルコの首都アンカラ(Ankara)を目指した。

 アンカラでAFPのインタビューに応じたバナさんは「私たちは、アレッポの子どもたちの声を世界中に聴いてほしかった。人々が戦争について知ることができるように、私たちは爆撃について話し、ツイートした」と語った。

 6年に及ぶ内戦でアレッポの完全奪還という最大の勝利を目の前にした政府軍が、アレッポ東部にあふれる中、一家は避難した。「戦争は怖い。彼は、私たちを殺そうとするから」、バナさんはアラビア語でそう語った。「彼」とはバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領を指しているようだ。「自分も怖いし、きょうだいや父母のことも心配」

 バナさんは21日、アンカラの大統領府で、家族とともにレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領と面会するまれな栄誉を得た。