【12月22日 AFP】スリランカの税関当局は22日、ブッダ(仏陀)の絵柄が入ったエプロン類の積送品を「仏教徒に対する侮辱」にあたるとして没収したと発表した。

 当局の広報担当者は、他人の感情を害する恐れのある商品を取引することは国際的な関税法に違反すると説明。だがこの商品はインドからスロベニアに向けて発送されたもので、スリランカは経由地にすぎなかった。

 広報担当はAFPの取材に対し、エプロンに入ったブッダの絵は「仏教徒に対する侮辱」にあたり、「積送品を没収した」と答えた。

 スリランカは、全人口2100万人のうち7割が仏教徒ということもあり、当局は仏教への侮辱と受け取られるものに対し、極めて敏感な反応を示す。

 しかし宗教上の理由で、商品を廃棄するわけにもいかないことから、当局はエプロンの処置に「少々困惑している」という。(c)AFP