【12月21日 MODE PRESS WATCH】グーテンベルクオーケストラ代表/編集者・菅付雅信(Masanobu Sugatsuke)によるブックフェア「菅付雅信選:クリエイターのための読書計画100/Sugatsuke Book Kiosk」が、東京・代官山 蔦屋書店にて2017年1月18日まで開催される。

 クリエイターにとって大切な3大要素だという「言葉」「イメージ」「デザイン」に特化した100冊が並ぶこのイベント。旬の写真集から手塚治虫(Osamu Tezuka)の『アドルフに告ぐ』までバラエティー豊かなラインナップだが、どれも知覚を広げる刺激的な作品ばかりだ。その選書について菅付は「プロのクリエイターは頭に負荷をかける仕事なので、『頭の筋トレ』になりそうな本を選んだ。絶版のもので紹介したいものもあったが、すべて入手可能な書籍にしている」とそのこだわりを語る。

 ピーター・リンドバーグ(Peter Lindbergh)やブルース・ウェーバー(Bruce Webber)、ヨーガン・テラー(Juergen Teller)など、今のファッション写真を語る上で欠かせない大御所フォトグラファーの作品集も充実。「ファッション写真集は、一般女性たちにとっても良い入口になると思う。たとえばこのティム・ウォーカー(Tim Walker)の表紙写真は、実はイギリスの童話『ハンプティ・ダンプティ』を元にしている。そういう元ネタが分かると写真はもっと面白くなる」

 美しくゴージャスな部分ばかりについ目を奪われがちだが「ファッション写真はある種の知能テスト」だと菅付は言う。「良いファッション写真には現代美術や現代音楽と同じように、分かる人にだけ分かるメッセージが込められている。なぜこういうふうに撮っているのか? という疑問が生まれたら、さらにそこに踏みこんだ読み方をしてみてほしい」。菅付の新刊『写真の新しい自由』でも、そんな写真の奥深さが解説されており、入門書としてもおすすめだ。

「イメージやデザインに興味を持ったら、まずは写真集を手にとることから始めてみてほしい。写真家がプリントクオリティにこだわって作ったものが3000円から10,000円ほどで買えてしまうので、フランス料理を食べるよりも安いかもしれない」と笑う。会期中には100冊解説のブックレットが限定発行されるほか、トークイベントも開催予定。年末年始にじっくりセンスのいい本たちと向き合いたい人は、このスペシャルイベントにぜひ駆けつけてほしい。

■問い合わせ
03-3770-2525/代官山 蔦屋書店

■イベント情報
「菅付雅信選:クリエイターのための読書計画100/Sugatsuke Book Kiosk」
期間:開催中~2017年1月18日
会場:代官山 蔦屋書店
・トークイベント:「菅付雅信選:クリエイターのための読書術」
日時:1月14日19時~

■関連情報
・代官山 蔦屋書店 公式サイト:http://real.tsite.jp/daikanyama/
・玄光社「写真の新しい自由」:http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=11380
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