【12月19日 AFP】東南アジア・メコン川(Mekong River)流域の大メコン圏(Greater Mekong)で、虹色の頭部をもつヘビ、竜のような突起をもつカエルやトカゲなど、昨年発見された163種の動植物が新種と確認され、19日に世界自然保護基金(WWF)の研究者らによって発表された。

 科学者たちは毎年、しばしば長期間におよぶ確認作業を経て新種の発表を行っており、今年は両生類9種、哺乳類3種、魚類11種、爬虫(はちゅう)類14種、植物126種の計163種が新種として確認されたという。

 中でも最も目を引くのはラオス北部のカルスト地形の地域で発見されたヘビで、頭部に虹色のうろこが並んでいる。

 チベット(Tibet)高原に源流を発し、東南アジアの山々やジャングルを曲がりくねりながら流れるメコン川は、タイやカンボジア、ミャンマー、ベトナム、ラオス、中国南西部雲南(Yunnan)省で構成され、世界でも有数の多様な生物が生息する大メコン圏にとって、その多様性を維持するために必要不可欠な存在となっている。(c)AFP