2017年に注目すべきスポーツ界の五大スキャンダル
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■自転車ロードレース界の技術ドーピング
UCIシクロクロス世界選手権(UCI Cyclo Cross World Championships)のユース部門で優勝した実績を持つフェムケ・ファン・デン・ドリエッシュ(Femke van den Driessche、ベルギー)は今年4月、禁止されている電動モーターを使用する違反行為により出場停止処分となった初めての選手になった。
同様の技術ドーピングはこれにとどまらない可能性があり、ツール・ド・フランス(Tour de France)でマイヨ・ジョーヌ(イエロージャージー)を手にしたこともある実力者のトマ・ヴォクレール(Thomas Voeckler、フランス)は、隠しモーターを使用しているプロ選手がいることを「確信している」一方で、ドーピングよりも簡単に検知できるはずと話している。
さらに、米国の元名選手として知られるグレッグ・レモンド(Greg Lemond)氏も、すべての疑いを断ち切る必要があると訴え、疑惑は複数のチームに及んでいるという見解を示している。
■サッカー界の児童虐待疑惑
英国サッカーのユースチームで以前から指導者による選手への性的虐待が繰り返され、同様の被害者がトップチームにもいたとされる疑惑で、英警察は現在、過去数百件に及ぶ事件の捜査を進めている。ロンドン(London)の地元当局によれば、100件を超えるとされる虐待行為は、プレミアリーグの4チームを含む計30クラブに及んでおり、スコットランド(Scotland)当局も109の事件について調べているという。
問題が明るみに出たのは、元選手のアンディ・ウッドワード(Andy Woodward)氏が先月、クルー・アレクサンドラFC(Crewe Alexandra FC)のアカデミーでプレーしていた25年前に、虐待を受けていたと告白したことがきっかけだった。また、チェルシー(Chelsea)では、金銭を支払う代わりに虐待の事実を口止めしていたことが発覚。
さらに、クルー・アレクサンドラの問題のコーチは、マンチェスター・シティ(Manchester City)でも働いていたとされている。サウサンプトン(Southampton FC)もまた、一連のスキャンダルに関与している疑惑が持たれており、イングランドサッカー協会(FA)のグレッグ・クラーク(Greg Clarke)会長は、記憶にある中で「英サッカー最大の危機」と評している。
■ドーピング問題に揺れる重量挙げ
2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪で採取された検体を対象にした新たなドーピング検査で、陽性となった104人のうち48人が、五輪で最も人気の高い競技の一つである重量挙げの選手で占められていた。
その危機を象徴する出来事として、五輪2大会で金メダルを獲得したカザフスタンのイリア・イリン(Ilya Ilyin)がその中に含まれていたことで、WADAは遠慮がちな表現を使い、重量挙げが「ハイリスク」な状況に直面しているという認識を示している。
国際ウエイトリフティング連盟(IWF)も、ロシアとベラルーシの選手にドーピング違反が相次いでいる事態に「衝撃を受けている」として、今年8月のリオデジャネイロ五輪では両国の選手に出場禁止処分を科した。IWFのタマス・アヤン(Tamas Ajan)会長は、大規模なドーピング違反が発覚したロシア、カザフスタン、ベラルーシの3か国に対し、1年間の資格停止処分を下す意向を表明。しかしながら、正式な発表はまだ行われていない。ロンドン五輪と北京五輪の再検査で3人以上の違反者が出た国については、出場停止処分とすることがIWFで可決されたことを受け、中国も資格停止処分が科される可能性がある。(c)AFP/Tim Witcher