【12月17日 AFP】米国務省は16日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者の逮捕などにつながる情報提供者への報奨金をこれまでの2倍以上に相当する2500万ドル(約30億円)に引き上げたことを発表した。

 報奨金は同省による「正義の報酬プログラム(Rewards for Justice Program)」の一環。支持者らには「カリフ・イブラヒム(Caliph Ibrahim)」として知られ、依然として居場所のつかめないバグダディ容疑者の「所在、逮捕、有罪判決につながる情報」の提供者に対して支払われる。

 イラク政府の公文書によると、バグダディ容疑者は1971年、イラクのサマラ(Samarra)生まれ。最初の妻との間に2000~08年にかけて息子2人、娘2人をもうけている。

 イラクの情報機関の報告書には、バグダディ容疑者がイスラム研究で博士号を取得し、イラクのティクリート大学(Tikrit University)の教授もしていたことが記録されている。2003年に米国主導の有志連合がイラクに侵攻して以来盛んになった反政府運動に参加したとみられ、米軍の刑務所に収監されていたこともある。(c)AFP