【12月16日 AFP】米紙インディアナポリス・スター(Indianapolis Star)は15日、少なくとも368人の若手体操選手が、コーチや競技関係者から性的暴行を受けたと報じた。報道は9か月にわたる調査結果によるもので、同紙は8月に米国体操連盟がコーチの性的暴行疑惑を当局に通報しなかったとしている。

 米国体操連盟(USA Gymnastics)は報道を受け、「米国体操連盟の加盟者や、メンバーのクラブで虐待の可能性がある場合、しかるべき法務当局に通知しなければならない」という方針を公表。同連盟理事会のポール・パリリャ(Paul Parilla)会長は声明を発表し、連盟は若手体操選手の安全を守るために尽力していると主張している。

「米国体操連盟のリーダーシップにおいて、国内の体操施設で学び、トレーニングをしている若者を守る以上に大切なことなどない。若者の安全を守るためには、コーチ、競技者、両親、団体や職員すべてが継続的に警戒することが求められている」

「ここ数年にわたり、米国体操連盟の最優先事項は、性的な暴行の防止に取り組むことであり、われわれはアスリートにとって安全な環境を提供するために尽力してきた。われわれはこの重要な分野において、われわれのプロセス、方針、流儀を強化するために日々努力している」

 女子体操選手2人は今年に入り、米国体操連盟に長年勤めていたラリー・ナサール(Larry Nassar)医師を性的暴行で訴えている。10月の訴訟では、選手の保護を怠ったとして、コーチのベラ・カローリ(Bela Karolyi)氏とマルタ・カローリ(Martha Karolyi)氏の名前も挙げられている。

 インディアナポリス・スターによる最新の報道では、暴行容疑のある人物の多くが、米国体操連盟に承認されている施設を含めた各ジムに職場を替えたとしている。(c)AFP