■ビデオ判定では混乱も

 国際サッカー連盟(FIFA)は今大会で試験的にビデオ判定を導入しているが、クラブ・アメリカはロナウドのゴールがオフサイドだと訴えると、パラグアイ人のエンリケ・カセレス(Enrique Caceres)主審が最終的な判断を下すまで空白の時間が生まれ、ロナウドは困惑の表情を浮かべていた。

 この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたレアルのルカ・モドリッチ(Luka Modric)は、ビデオ判定について「新たな発明ではあるが、正直に言うと僕は好きではない」と語っている。

「混乱を招くよ。このシステムには続いてほしくない。僕にとってそれはサッカーではないからね」

 ジダン監督はビデオ判定を批判していないものの、コメントからは否定的に立場にいることが明確にうかがえる。

「私の個人的な印象ということであれば、ビデオ判定は問題を起こしかねないと思う。でもFIFAの方針なのであれば、われわれはそれに慣れる必要がある。われわれに決定権はない。それによって恐らく明確さや透明性は高まるだろう」

 一方、クラブ・アメリカのリカルド・ラ・ボルペ(Ricardo La Volpe)監督は、「われわれは運に見放されたと思う」とコメントし、敗戦は不運だったと強調している。(c)AFP/Alastair HIMMER