【12月16日 AFP】16クラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)は15日、準決勝が行われ、欧州王者のレアル・マドリード(Real Madrid、スペイン)は、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がクラブ通算500得点目を記録するなど、北中米カリブ海王者のクラブ・アメリカ(Club America、メキシコ)に2-0で勝利し、決勝に進出した。

 18日に横浜でJリーグ1部(J1)王者の鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)と戦うレアルは、2014年大会以来となる通算5度目のクラブ世界一を目指している。

 カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)とロナウドが得点を挙げ、公式戦での無敗記録を36試合に伸ばしたレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は試合後、「われわれは決勝進出だけを目標としていたので、任務は果たされた」と語っている。

「前半は良いリズムがつかめなかったが、後半はより多くのチャンスを作ることができた。クリスティアーノが試合を決めることができたので、私はとても満足している」

「日本へのフライトは長かった。休息の時間も決勝に向けた準備の時間もほとんどないが、われわれはこのクラブW杯のタイトルを獲得するためにここにきている」

 先制点を決めたベンゼマは、「タフなチームとの厳しい試合だった。長旅だったのでコンディションは難しかったが、良いプレーで勝つことができた。さあ、ファイナルだ」とコメントした。

 前半ロスタイムにトニ・クロース(Toni Kroos)の素晴らしいパスからベンゼマが右足アウトサイドで先制点を奪ったレアルは、試合終了間際にはロナウドのゴールがビデオ判定で認められ、勝利を決定づけた。

 通算4度目のバロンドール(Ballon d'Or)に輝いたロナウドは、ヘディングシュートがポストを直撃し、相手GKのモイセス・ムニョス(Moises Munoz)にシュートを2度阻まれるなど、決定機をものにすることができなかったが、ゴールへの執念が後半ロスタイムに報われる結果となった。