【12月13日 AFP】オーストラリアのゴルフコースで先週末、ワラビーと巨大なニシキヘビが格闘を演じた末にワラビーがのみ込まれ、ゴルフを楽しんでいた人々を仰天させた。

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 ごく普通のゴルフコースにオーストラリアでしかあり得ない波乱が起きたのは、クイーンズランド(Queensland)州北部のケアンズ(Cairns)にあるゴルフ場「パラダイス・パームス(Paradise Palms)」。常連客のロバート・ウィレムスさんは10日、17番ホールでプレー中、体長4メートルのアメジストニシキヘビがワラビーをのみ込んでいるという知らせを耳にした。

 ウィレムスさんは一目見ようとプレーを中断して駆け付け、残りのラウンドを回り終える前に写真を撮っておいたという。ウィレムスさんはAFPの取材に対し、「他のゴルファーやスタッフも駆け付けたが、後で聞いた話によると、ヘビは完全にワラビーをのみ込んでから、近くの干上がった小川へ下りていき、茂みの中に消えていったそうだ。大量の食事を消化するためだったんだろう」と語った。

 ウィレムスさんによれば、豪大陸北部の熱帯地域には多くの野生動物が生息し、カンガルーを小型にしたようなワラビーもよくゴルフコースに現れるが、ニシキヘビは珍しいという。

 豪州最大級のヘビであるアメジストニシキヘビは、大きなもので体長8.5メートルにもなる。しかしウィレムスさんによると、このヘビにはゴルフコースのような開けた場所でワラビーを捕獲する能力はないため、木に登っていたヘビが何も気づいていないワラビーの上に落ちてきて格闘を演じた末、ゴルフコースのど真ん中まで転がってきたのではないかと語った。(c)AFP