【12月13日 AFP】シリア北部で政府軍が進める反体制派からのアレッポ(Aleppo)奪還作戦は12日、「最終段階」に入った。現地の軍当局者がAFPに明らかにした。政府軍による新たな攻勢を受けた反体制派は、市内のわずかな孤立地帯へと撤退し、抗戦を続けている。

 軍当局者と在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権軍は反体制派がかつて掌握していたアレッポ東部の9割以上を制圧し、同市全体の奪還も時間の問題とみられるという。

 反体制派が死守しているごくわずかな地区では、激しい衝突の発生が報告されている。シリア人権監視団は12日、直近の24時間に反体制派の掌握地区からさらに1万人が避難したと発表。これまで政府軍側の制圧域などに避難した人数は計13万人に上っている。

 アレッポが陥落すれば、反体制派にとってシリア内戦が勃発した2011年以降で最大の敗北となるとともに、政府軍は同国の5主要都市全てを手中に収めることになる。(c)AFP/Rim Haddad with Layal Abou Rahal in Beirut