【12月9日 AFP】米主導の有志連合が2014年8月に開始したイラクとシリアでの軍事作戦をめぐり、米軍幹部は8日、これまでに殺害されたイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」戦闘員が少なくとも5万人に上るとの見方を示した。

 十数か国が参加している有志連合はイラクとシリアのISを標的に、航空機や小型無人機(ドローン)を用いた空爆を約1万6000回実施。その3分の2はイラクで行っている。これに加え、ISと戦う現地部隊に訓練や武器も提供している。

 匿名を条件に語った米軍幹部は、5万人という死者数は控えめな推計だとしつつ、「(ISに)これほどの打撃を与えている点は重要だ」と言及した。

 米軍幹部はまた、投下された爆弾のほぼ全てが精密誘導爆弾だったと述べ、民間人の犠牲回避という点で史上「最もきれいな」空爆作戦になっていると主張した。

 有志連合は民間人の犠牲者を173人と発表しているが、実際はそれよりはるかに多いとの批判もある。(c)AFP