【12月8日 AFP】スリランカの伝説的な元クリケット選手が進めていた、世界最大となる人工クリスマスツリーの建設計画が、カトリック教会の大司教によって金の無駄づかいと指摘され、中止された。

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 この計画は同国の最大都市コロンボ(Colombo)の中心部に約100メートルのクリスマスツリーを建造するというもので、1996年のワールドカップでスリランカを優勝に導き、現在は港湾・海運相を務めるアルジュナ・ラナトゥンガ(Arjuna Ranatunga)氏が資金集めのため、先頭に立ってプロジェクトを推し進めていた。

 しかしこの計画にコロンボ大司教のマルコム・ランジット(Malcolm Ranjith)氏が「無駄な支出」と難色を示し、貧しい人を救うために資金を使った方が良いとの考えを明らかにしたため、ラナトゥンガ氏は計画の中止を余儀なくされた。

 ギネス世界記録(Guinness World Records)が認定している記録では、昨年中国の広州(Guangzhou)で建設された人工クリスマスツリーの約55メートルが最大とされているが、あるメキシコの団体は2009年に90メートルのツリーを建設したと主張している。(c)AFP